カリフォルニアにおけるサーフィンは、ショートボード、ロングボード、ボディーボード、ボディーサーフィン等と実に幅広く親しまれているが、フィッシュボードも忘れてはならない存在であり、カリフォルニアではフィッシュボードに乗るサーファーも少なくない。カリフォルニアにおけるフィッシュボードはオルタネーティブ系のボードを指し、サンディエゴ・フィッシュとして我々の日本でもその愛好者は増え続けている。
サンディエゴ・フィッシュの歴史を見ると、スキップ・フライは大変重要な存在である。彼はサンディエゴ・フィッシュの大御所、スタイル・マスターと称されており、スキップのサーフボードの価値は非常に高い。
このサンディエゴ・フィッシュのオリジン(オリジナル)は、スティーブ・リズが最初に削った所から始まる。リズは元々ニーボーダーとして最も速いボードを探求、作り出したのがフィッシュ・ボードの原点である。
スキップ・フライ氏を取材、インタビューした中でスキップ氏は“サンディエゴ・フィッシュを生み出したのは、他でもないスティーブ・リズであり、僕もリズからフィッシュにおけるシェイプを学んだんだ”と答えている。スキップ・フライがスティーブ・リズからボードシェイプを学び、それを“スタンドアップ・サーフィン用”として改良〜現在のスタンダードを作り上げたのは有名な話である。
そのサンディエゴ・フィッシュはスキップ・フライ氏が現在のスタンダードを作り上げ、後の世代にその技術を伝えている。また、スキップ、ボブ・ミッツベン、ラリーメイビル等の一流シェイパーに技術が伝えられ、現在スキップ氏に一番近くに居るシェイパーがジョシュ・ホールである。
ジョシュは幼少の頃からスキップ氏から可愛がられ、よく彼のボード倉庫から好きな板を選んでサーフィンさせてもらっていたという。又、サーフボードシェイプの技術だけでなく、その精神論を教えてもらい彼は大量生産を好まず全てハンドシェイプで生産を行っている。
ジョシュはスキップ氏を“第二の家族である”と言っている程、仲が良い。
スキップ・フライ氏のボードに対する想いは一般的なアメリカ人と比べる事が出来ず、彼は自身のサーフボードを非常に大切に扱っており、サーフィン後は彼自身で用意したポリタンクの水でボードの砂や塩を綺麗に落とし、しっかりと水を拭きとってからボードケースに入れていた。
そのスキップ氏にフィッシュを教えたサンディエゴ・フィッシュの考案者であるスティーブ・リズ氏も彼自身の弟子を持ち、その伝統的なサンディエゴ・フィッシュを受け継いだのがリッチ・パヴェル氏である。
パヴェルもまた、リズから受け継いだ精神、技術を惜しみなく現在はオーストラリアのダニエル・トムソンに託している。
そのオーストラリアのフィッシュは、
KEYOのジョン・ギル氏もリッチ・パベル氏がKEYOのファクトリーでデレク・ハインド氏向けの板を削ったところから始まる。ジョンはサンディエゴ・フィッシュを探求し、自分の物にした。
そういう意味では、KEYOのフィッシュはリッチ・パベルに伝授されたと言っても過言ではない。
現在の
KEYOサーフボードは、ジョンギルを筆頭にスキップフライ直伝のシェープを伝授されたショーンワイルド、エッグボードの継承者ハイデンの3名で全て創られる。
彼等は今年に行われたフィッシュ・フライ・ジャパン(静波)にも参加し、ダニエルも伝統的なサンディエゴ・フィッシュを受け継いでいる。
今後もサンディエゴ・フィッシュをはじめ、オーストラリアのフィッシュも日本で多く見かけるようになると思う。